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男性外来

診察は院長(男性)のみで対応します。

AGA(Androgenetic Alopecia 男性型脱毛症)

以下のようなお悩みがある方は、ご相談ください。
・額(ひたい)の生え際が後退してきた
・頭頂部の髪の毛が少なくなってきた
・シャンプーの時や枕につく抜け毛が増えた
・細い髪の毛が多くなってきた

*投薬による副作用が心配な方、内科専門医が定期的な採血でフォローします。

AGAとは

AGAは、男性ホルモンや遺伝的要因などによる複合的な要因で生じる脱毛の一形態で、頭頂部や前頭部の髪が薄くなることが特徴です。一般的に、中高年男性に多いですが、若年層にみられることがあります。当院での診察および治療は男性の方のみに行っております。

AGAの発症メカニズム

AGAの発症は、遺伝的要因と男性ホルモンの相互作用に深く関連しています。主にアンドロゲンと呼ばれる男性ホルモン、特にテストステロンとジヒドロテストステロン(DHT)の影響下で進行します。
1.テストステロンの変換: 男性ホルモンであるテストステロンは、体内で5α-リダクターゼという酵素の作用により、DHTに変換されます。この変換は主に毛包の周辺で起こり、DHTの濃度が高まると脱毛が促進されます。
2.DHTの作用: DHTは毛乳頭細胞に存在するアンドロゲン受容体に結合し、毛髪の成長サイクルに影響を与えます。DHTが結合すると、毛髪の成長期が短縮し、退行期および休止期が早まります。これにより、毛髪は徐々に細く、短くなり、最終的には生えにくい状態になります。
3.毛包のミニチュア化: 長期にわたるDHTの影響により、毛包自体が縮小する現象が発生します。このミニチュア化が進むと、新しく生える毛髪は以前よりも細く、短く、色素が薄いものとなり、最終的には毛包が機能を停止し、脱毛が顕著になります。
4.遺伝的要因: AGAの感受性は遺伝的にも影響を受けます。特定の遺伝子型を持つ個人では、5α-リダクターゼの活性が高く、DHTへの変換が促進されるため、AGAが発症しやすくなります。

AGAの脱毛進行パターン

男性型脱毛症(AGA)における脱毛の進行は、概ね特定のパターンに従って発生することが多く、その程度は個人差があります。通常、以下の段階を経て脱毛が進行します。
1.初期段階
・前額部の後退:多くの場合、脱毛は前頭部の生え際が後退し始めることで気づかれます。特に側頭部近くの「M字型」の後退が顕著になることが多いです。
・頭頂部の薄毛:同時に、またはそれに続いて頭頂部の毛が薄くなり始めます。この薄毛は徐々に拡大し、頭皮が見えるようになる場合があります。
2.中期段階
・密度の低下:髪の全体的な密度が低下し、頭皮がより明らかに見えるようになります。この段階で、薄毛はより広範囲にわたり、特に頭頂部が目立つようになります。
・髪の質の変化:成長する毛髪はより細く、短く、色が薄いものとなります。この変化は毛包がミニチュア化することにより引き起こされます。
3.進行段階
・大きな薄毛の領域:前頭部と頭頂部の脱毛が連なり、大きな薄毛の領域が形成されることがあります。この段階では、脱毛は非常に目立つようになり、隠すことが難しくなります。
4.高度な段階
・広範囲にわたる脱毛:最終的には、前頭部から頭頂部にかけてのほとんどの髪が失われ、U字型の髪型が残ります。この段階での脱毛は非常に進行しており、治療による回復も限定的となることがあります。
*AGAの進行速度や程度は、個人の遺伝的要因や生活習慣、健康状態に大きく依存します。早期に治療を開始することで、脱毛の進行を遅らせることが可能です。

AGAの治療

AGAの治療は主に2つの薬剤、フィナステリドデュタステリドが用いられています。これらの薬は、男性ホルモンの影響を抑えることにより、脱毛の進行を遅らせる効果があります。男性のみ服用可能で女性は服用できません。当院で扱っている薬剤は以下の通りです。
1.フィナステリド
フィナステリドは、5α-リダクターゼという酵素のⅡ型を阻害することにより、テストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのを防ぎます。この薬は主に頭頂部の脱毛に効果があると報告されています。
2.デュタステリド
デュタステリドもフィナステリドと同様に5α-リダクターゼを阻害しますが、こちらはⅠ型とⅡ型の両方を阻害するため、DHTの生成をより減少させることができます。デュタステリドはフィナステリドよりも広範な脱毛領域に効果があるとされ、特に前頭部の脱毛に対しても一定の効果が報告されています。

両者とも、治療を開始してから通常6ヶ月後に効果が現れ始め、最大効果は1年以上の継続使用した後に現れます。長期間の使用により、薄毛の進行を遅らせることができるだけでなく、毛髪の再生にも一定の効果が期待できます。なお、当院はジェネリックのみの取り扱いになります。

注意

・肝機能障害がある方は、事前に医師にお申し出ください。                                                                                                                

・この薬は、前立腺がんの検査(採血、PSA)に影響を及ぼします。事前に医師にお申し出ください。                                                                                                  

・効果を維持するためには継続的な服用が必要であり、治療を中止すると脱毛が再び進行する可能性があります。

・これらの薬剤はAGAの治療において有効ですが、効果や副作用には個人差があるため、使用前には必ず医師の診断を受け、適切なアドバイスをもとに治療を開始することが重要です。

・薬剤の安全な服用を目的として、半年から1年ごとに血液検査を行うことがあります。  ・                                                                                      

治療の副作用

勃起機能障害や射精障害などの性機能障害、乳房の異常、気分の変化、肝機能障害などが、副作用として報告されています。副作用は、薬剤の使用を中止すると改善することが一般的です。このような場合、速やかに服用を中止して医師へご相談ください。

薬剤の価格(自費診療)

    初回価格* 1か月処方 2か月処方**
フィナステリド プロペシア®の後発品 3000円 5500円(28錠) 10000円(56錠)
デュタステリド サガーロ®の後発品 4000円 6000円(30錠) 11000円(60錠)

*初回受診時は、別途採血(3300円)を行う。その後は半年~1年ごとに採血を行う。                                                                               **2か月処方は、副作用がみられないことを確認された場合、6ヵ月以降から可能。

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