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新生活のストレスによる胃痛・下痢〜放置してはいけない消化器疾患とは?

[2026.04.30]

こんにちは!院長の魚谷貴洋です。


4月に入り、進学や異動など新しい環境での「新生活」がスタートした方も多いのではないでしょうか。

特に、この春から働き始めた新社会人の方にとっては、期待とともに緊張やプレッシャーも大きい時期かと思います。


この時期の消化器内科の外来では、
「毎朝、通勤電車に乗ろうとするとお腹が痛くなり、下痢をしてしまう」
「仕事のストレスからか、胃痛や胃もたれが治らない」 といった、
胃腸の不調に関するご相談が急増します。
結論から申し上げますと、
新生活の環境変化による胃痛・下痢は、
「ただのストレス・一時的な疲れ」と市販薬で放置せず、
一度、消化器内科を受診して原因を特定することをおすすめします。
今回は、春先に多いストレス性の胃腸トラブルについて、
専門的な視点から代表的な疾患や当院での内視鏡検査について解説します。


◆胃痛・下痢とストレスの深い関係(脳腸相関)

胃や腸などの消化管の働き(蠕動運動や胃酸の分泌など)は、
「自律神経」によってコントロールされています。
新社会人の緊張や、新しい人間関係などのストレスを脳が感知すると、
自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れます。
その結果、胃酸が過剰に分泌されたり、
腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が異常に活発になったりして、胃痛や下痢を引き起こします。
このように脳と腸が互いに影響を及ぼし合う関係を、
医学用語で「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と呼びます。

◆ストレスが引き金となる代表的な消化器疾患

ご自身では「ただのストレスによるお腹の不調」と思い込んでいても、
以下のような専門的な治療を要する疾患が隠れているケースが多々あります。

機能性ディスペプシア(FD)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)で潰瘍やがんなどの「器質的疾患(目に見える異常)」がないにもかかわらず、慢性的な心窩部痛(みぞおちの痛み)、胃もたれ、早期飽満感(少し食べただけでお腹がいっぱいになる)といった症状が続く疾患です。

過敏性腸症候群(IBS)

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)で異常がないのに、慢性的な下痢や便秘、あるいはその両方を繰り返す疾患です。便の形状によって「下痢型」「便秘型」「混合型」などに分類され、特に新社会人や若い世代の「通勤時の急な腹痛・下痢」の原因として多く見られます。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

強いストレスによって胃粘膜の防御機能が低下し、過剰な胃酸によって自らの胃や十二指腸の粘膜が深くえぐられてしまう疾患です。空腹時や食後の強い胃痛のほか、出血を伴う場合は黒色便(タール便)が出ることがあります。ピロリ菌感染がベースにあることも多いため、胃カメラでの確認が必要です。

※専門医からの注意点

「ストレス性の下痢」と思っていても、
実は潰瘍性大腸炎(IBD)などの指定難病や、感染性腸炎、大腸がんなどが隠れている場合があります。
血便や体重減少、発熱を伴う場合は速やかな受診が必要です。

◆消化器内科専門医による「苦痛が少ない」内視鏡検査

胃痛や下痢の根本的な原因を調べ、
まずは「がんや炎症などの重篤な病気ではない」としっかり内視鏡検査で除外診断をすることが、
患者さんの最大の安心(ストレスの軽減)に繋がります。
当院では、内視鏡検査に対する「しんどい」「苦しい」という不安を取り除くため、
以下の体制を整えています。

鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査

ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で、胃カメラ・大腸カメラを受けていただけます。初めて検査を受ける方にも非常にご好評です。

AI技術・最新機器を用いた精度の高い診断

微細な粘膜の炎症やポリープ、早期がんなどを逃さないよう、経験豊富な医師の目とAI技術を組み合わせた質の高い内視鏡検査を提供しています。

お忙しい方向けの検査体制

新生活でお忙しい方でも受診しやすいよう、胃カメラと大腸カメラの同日検査など、スムーズな診療・検査スケジュールをご案内しております。

◆さいごに

新生活は、ご自身が思っている以上に心身に負担がかかるものです。
「毎朝お腹が痛くて仕事に集中できない」
「市販の胃薬を飲んでも症状が続く」
という方は、決して一人で我慢せず、お気軽に当院の消化器内科までご相談ください。
正確な診断と適切な治療(消化管機能改善薬や酸分泌抑制薬などの処方)を行うことで、
皆様が新しい環境で健康にスタートを切れるようサポートいたします。

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